部屋と人が結びつく
動線と間取り
体や心で感じる快適さ。それを体現するもう1つの要素が動線と間取りを重視したプランニングです。ここでは「不快を抑えること」に重きをおきます。動線や間取りは、住宅の性能とは異なり、日々心地よさを感じるというものではありませんが、確実にストレスを減らし、生活の質の向上に直結します。こうした空間を作り上げることもまた、私たちの考える「しつらえ」の1つです。
動線に回遊性を持たせ、ライフスタイルを意識した間取りを意識することで、適度なコミュニケーションが生まれ、同時に人が滞留しにくい空間ができあがります。例えば、朝の忙しい時間帯の洗面所やリビング。知らず知らずのうちに、皆が素早く用事を済ませ、気持ちよく朝の時間を過ごせる。そんなプランニングを、お施主様とのコミュニケーションを通じて提案していきます。
人と部屋が分断されることなく、いつの間にか家族が集うリビング。おばあちゃんやおじいちゃんを孤立させない和室。人がぶつかり合うことなく移動できる洗面所やお風呂。子どもの自立を見越した子供部屋。かゆい所に手が届くたっぷり収納。部屋の機能を意識させるスキップフロア。これらは皆、目には見えない心地よさのため。工務店としての、腕の見せ所でもあります。
Topics
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人や空気が滞留しない回遊動線
限られた敷地でも、人や空気が動き、快適性や居住性を高め、家事もしっかりこなすことができる家にするにはどうしたらよいか。考えた答えが「回遊動線」です。動線に回遊性を持たせる間取りを意識することで、人の流れが一方通行にならず、淀みのない流れが生まれます。無駄なく空間を配置することで、それぞれの部屋も見た目以上に広く感じられます。
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コンパクトな子供部屋
後田工務所の家のプランニングで特徴的なのがコンパクトな子供部屋です。「子供部屋は大きく」というリクエストは多いのですが、子どもたちが自立したあとに、大きな子供部屋が使われないまま残ったのでは勿体ない。ですから子供部屋は、面積の大きさではなく「体感的な広さ」を重視し、ロフトや収納を適材適所でしつらえます。コンパクトな子供部屋はコストの削減にもつながります。
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適度な「おこもり感」を演出する
ピットリビング空間を仕切らず、部屋の機能を意識させる建築手法に、部屋に段差をつける「スキップフロア」というものがあります。これもまた、コンパクトな家を広く感じさせる工夫の1つ。特に、リビングを周囲よりも一段下げてしつらえる「ピットリビング」は、適度な「おこもり感」が生まれ、段差に直接座ることができるため、家族が自然とリビングに集まると好評です。