コストはすべてガラス張りに

家づくりを進めていく上で、皆さんが一番気にかかるのはコストではないでしょうか。多くの人にとって家づくりは「人生でたった1度」の出来事ですから、どのくらいお金がかかるのか完全に理解して家づくりを始められる人はほとんどいません。コストに関わる不安を払拭するために重要なのは、コストをハッキリと明示し、どこにどのくらいお金がかかっているのかを、1つひとつ納得しながら家づくりを進めていくことです。

私たちは、家づくりに関わるすべての材料や原価、工賃を皆さんに公開する「原価公開」を採っています。柱1本、床板1枚、コンクリートといった素材に至るまで、私たちがいくらで業者さんから仕入れ、どのくらい工賃がかかるのかを明らかにしています。皆さんにコストの面で「納得」して頂いた上で、家づくりを進めていきたいから。この「納得」が、家づくりの距離感をぐっと縮めてくれます。

どこに、どのくらいお金をかけるのかを具体的に考え始めると、家づくりは主体的になっていきます。主体的に選び、決断し、納得する、それを繰り返すことで、新しく住む家に対する愛着が生まれます。暮らす人の愛着がある家は、世話が行き届き、長持ちする家になります。つまり、原価公開は、皆さんの納得のためでもあり、住宅を長生きさせるためでもあるのです。