収納たっぷり家事楽の家

楽に家事がこなせること。わたしが住宅を設計にするにあたって大事にしていることの1つです。こちらの住宅もそう。脱衣室の隣に設けた小さな室内干しスペース、玄関からのクロークやパントリ、和室の床下部収納など、お部屋のあちこちに収納をしつらえています。収納は「量」を確保するだけでなく「質」も重要。収納と家事動線を結びつけ、掃除や洗濯、片付けがしやすい収納にしています。

住宅の周囲は農地が点在しているので、奇をてらわずにシンプルなデザインを心がけました。床はハードメイプル、壁は卵の殻でできた壁紙を使用し、建具や家具はシナとウォルナットの突板で制作しています。優しい風合いの素材を多く使い、自然な肌触りの家になっています。三角屋根もあいまって、周囲の風景に溶け込みつつ、それでいて存在感のあるデザインになったのではないでしょうか。